築50年以上倉庫を活用したリノベーションオフィス
防水メーカーとして全国展開する企業から、既存倉庫を活用したオフィスのデザインを依頼されたプロジェクト。
課題背景
能登半島地震の影響で本社事務所を止む無く移転せざるを得ない状況であったクライアントは本社に程近い場所に作業場と倉庫として利用されていた築50年の倉庫に本社事務所機能を移す計画をたてた。事務所棟と作業棟を配置する必要がありそこから建築設計のプランが始まった。
解決策
建物の中央には、エイジングが効いた鉄骨造によるダイナミックな吹抜け空間が広がっている。その吹抜けを挟んで左右には、ガラスとハードボードを市松模様にパターン化した事務所棟と作業棟を配置した。新旧の素材が互いに遠慮なく接することで、リノベーションプロジェクトならではの独自の魅力が生まれている。
事務所棟には、「ミーティングルーム」「社長室」「オフィス」「食堂」「女性専用ロッカールーム」「休憩所」などの機能を集約。一方の作業棟には、安全性に配慮するとともに整理整頓がしやすい収納を備えた作業スペースと、在庫管理に対応した倉庫スペースを設けている。
結果
社屋のリニューアルは企業のリブランド(ブランド再生)に繋がり、既存スタッフのモチベーション向上や、生産性の向上はもとより、新規スタッフの雇用創出にも繋がる好循環が生まれ、費用対効果も大きいと言える。自社製品の試作なども行えるようになったと早速事業拡大に繋がる好循環も生れています。効果の曖昧な求人募集に費用をかけるよりも、オフィス環境を整えることに投資することを推奨したい。